BLOG

公開日:

デジタルサイネージの5種類を紹介!ディスプレイ別の特徴や選び方も解説

デジタルサイネージには、配信方法・ディスプレイの種類・設置環境によってさまざまなタイプがあります。

用途や目的に合った方式を選ぶことで、情報発信の効果を最大化できます。

本記事ではスタンドアロン型やクラウド型などの配信方法別、LED・液晶などのディスプレイ別、屋内外設置の違いについて紹介します。

配信方法別のデジタルサイネージの種類とは?選び方も紹介

デジタルサイネージは、どのようにコンテンツを配信・更新するかによってスタンドアロン型・ローカルネットワーク型・クラウド型・インタラクティブ型・ハイブリッド型の5つの方式に分けられます。

配信方法を誤ると運用コストやメンテナンス負担が増すため、導入前に特徴を理解しておくことが大切です。

ここでは代表的な5種類の配信方式と、それぞれに適した設置環境や運用規模を踏まえた選び方も紹介します。

スタンドアロン型

スタンドアロン型は、USBメモリやSDカードに保存した動画や画像を直接ディスプレイに差し込んで再生するタイプのデジタルサイネージです。

ネットワーク環境を必要とせず、電源を入れるだけで映像を表示できるシンプルな仕組みが特徴。

配線工事やシステム構築が不要のため、初期導入コストを最も抑えられる方式として、初めてサイネージを導入する店舗や小規模施設に広く採用されています。

スタンドアロン型が向いているケース

スタンドアロン型は、更新頻度が低く、少数のディスプレイを運用するケースに最適です。

例として、飲食店のメニュー表示やショールームの製品紹介、イベント会場でのループ再生などが挙げられます。

ネットワークを介さないためセキュリティリスクも低く、安定した表示が可能です。

一方で、コンテンツを変更する際は現地での差し替え作業が必要なため、複数拠点の一括運用には不向きです。「低コスト・シンプル運用」を重視する環境に適した方式といえます。

ローカルネットワーク型

ローカルネットワーク型は、同一施設内や限られた範囲で構築したLAN(ローカルネットワーク)を介してコンテンツを配信・管理するタイプのデジタルサイネージです。

専用のパソコンやサーバーから複数台のディスプレイに同時配信が可能で、スタンドアロン型よりも更新作業を効率化できます。

インターネットを使用しないため外部からのアクセスリスクが低く、高い安定性とセキュリティ性を両立できる方式です。

ローカルネットワーク型が向いているケース

ローカルネットワーク型は、複数台をまとめて管理したいが、外部ネットワークに接続したくない環境に適しています。

オフィス内の社内掲示や商業施設のフロア案内、工場・物流拠点での安全表示など、同一拠点で完結する運用に最適です。

ネットワーク構築やサーバー設定が必要なため初期コストはやや高くなりますが、更新の手間と管理負担を減らせる中規模運用向けの方式といえます。

クラウド型

クラウド型は、インターネットを通じてクラウド上の管理システム(CMS)からコンテンツを配信・更新するタイプのデジタルサイネージです。

管理者はブラウザ上で映像や静止画、テキストなどを一元管理でき、拠点ごとの配信スケジュール設定や自動更新も可能。

社内サーバーを設置する必要がないため、導入がスムーズで運用の柔軟性にも優れています。

全国展開しているチェーン店や公共施設など、複数拠点を持つ大規模運用に最適な方式です。

クラウド型が向いているケース

クラウド型は、「遠隔操作」「即時更新」「一括管理」を重視する企業に適しています。

店舗ごとに異なるコンテンツを同時に管理したり、リアルタイムで情報を切り替えたりといった高度な運用が可能です。

また、CMSによってはアクセス権限の設定や配信ログ分析も行え、マーケティングや販促効果の検証にも活用できます。

通信環境が整っていない場所では運用が制限される点に注意が必要ですが、効率的かつ戦略的なサイネージ運用を実現できる代表的な方式といえます。

インタラクティブ型

インタラクティブ型は、タッチパネルや人感センサー、カメラなどを搭載し、利用者の操作や動きに応じてコンテンツを切り替えるタイプのデジタルサイネージです。

ユーザーとの双方向コミュニケーションが可能で、商品検索や施設案内、観光情報などを自ら操作して閲覧できます。

近年ではAIや顔認識技術を組み合わせた高機能タイプも増えており、体験価値を重視する企業や自治体から注目されています。

インタラクティブ型が向いているケース

インタラクティブ型は、情報提供と体験を両立したい場面に最適です。商業施設のフロア案内や観光案内所、イベントブースなど、来訪者が自分で情報を探すシーンで高い効果を発揮します。

また、タッチ操作によるアンケート収集や販促キャンペーンなどにも応用可能です。

設計や開発コストはやや高めですが、ブランド体験や顧客エンゲージメントの向上を目的とする導入に適した方式といえます。

ハイブリッド型

ハイブリッド型は、クラウド型とローカルネットワーク型の利点を組み合わせたデジタルサイネージの運用方式です。クラウド上でコンテンツの一元管理を行いながら、各拠点のローカルサーバーにデータを一時保存することで、通信障害時でも映像を途切れずに表示できます。ネットワーク依存を抑えながら柔軟な配信ができるため、安定稼働と運用効率の両立を実現できるのが最大の特徴です。

ハイブリッド型が向いているケース

ハイブリッド型は、「安定性」「拡張性」「即時性」を求める環境に最適です。通信トラブルが許されない公共交通機関や大型商業施設、行政施設など、常時稼働が前提となる場所で多く採用されています。

また、クラウド配信による遠隔管理が可能なため、全国規模の運用にも対応。

初期費用は高めですが、大規模運用でも高い信頼性を維持したい企業や自治体に向いた方式といえます。

デジタルサイネージの種類とメリットをディスプレイ別に解説

デジタルサイネージの印象を決める重要な要素がディスプレイの種類です。

使用するディスプレイによって、表示できる映像の明るさ・サイズ・設置環境・コストなどが大きく異なります。

ここでは代表的な4種類であるLEDディスプレイ・液晶ディスプレイ・マルチディスプレイ・電子POPについて、それぞれの特徴や適した設置環境、導入時のメリット・デメリットを解説します。

LEDディスプレイ

LEDディスプレイは、高輝度で遠距離からでも視認性が高く、屋外設置に最も適したディスプレイタイプです。

屋外広告・ビルボード・駅構内・スタジアム・商業施設のエントランスなど、大型スクリーンとして使用されるケースが多く見られます。

屋内でも大画面演出やガラス面設置(透過型LED)などに活用でき、空間デザイン性を重視した現場にも人気があります。

メリット・デメリット

LEDディスプレイの最大のメリットは、高い明るさと耐候性です。

直射日光下でも映像がはっきり見え、耐水・防塵性能にも優れています。一方で、初期費用が高く、細かな文字や精密な画像表現には不向きな場合があります。

屋外広告や大型ビジョンのように、「遠くから見せる・印象で伝える」用途に向いています。

液晶ディスプレイ

液晶ディスプレイは、屋内設置を中心に最も幅広く利用されているタイプです。

ショッピングモール、オフィス、病院、学校、公共施設など、多様なシーンで使用されています。近年では高輝度モデルも増え、半屋外スペース(駅コンコースや店舗の入り口付近など)にも対応可能です。

スタンド型・壁掛け型など設置方法の柔軟性も高く、初めて導入する企業にも扱いやすいディスプレイです。

メリット・デメリット

液晶ディスプレイは、コストバランスと映像の精細さが最大の強みです。

写真や文字情報の再現性に優れ、コンテンツ制作の自由度も高い一方で、屋外使用には不向きで、直射日光下では視認性が低下する場合があります。

屋内での情報掲示や商品紹介など、視認距離が近い環境での運用に最適です。

マルチディスプレイ

マルチディスプレイは、複数の液晶パネルを連結して大画面を構成する方式です。

駅・空港・商業施設・イベントホールなど、広い空間で迫力ある映像演出を行いたいシーンに適しています。

必要なサイズに応じて柔軟にレイアウトでき、企業のエントランスやショールームなどでブランド訴求にも活用されています。

メリット・デメリット

マルチディスプレイのメリットは、大画面でも高解像度を維持できる点です。

部分的なメンテナンスや交換も容易で、長期運用に向いています。ただし、パネルのつなぎ目が映像に影響することがあり、完全な一体感を求める場合はLEDのほうが適しています。

空間演出や情報量の多いコンテンツを表示したいケースに最適なディスプレイです。

電子POP

電子POPは、小型ディスプレイを用いて商品棚やレジ周辺で映像を流す販促向けサイネージです。

電源のみで動作するモデルも多く、スーパーマーケットやドラッグストア、家電量販店などで導入が進んでいます。

省スペースで設置できるため、店舗改装や什器への組み込みも容易です。

メリット・デメリット

電子POPの最大の魅力は、導入コストの安さと設置の手軽さです。

個別商品ごとの訴求に効果的で、購買意欲を高める販促ツールとして活用されています。ただし、画面が小さいため遠距離からの視認性は低く情報量も限定的です。

商品を手に取る直前にメッセージを届けたい売り場で効果を発揮します。

デジタルサイネージは屋内・屋外設置でも種類が違う

デジタルサイネージは、設置する環境が屋内か屋外かによって求められる性能や構造が大きく異なります。

屋外では日光・風雨・温度変化などに耐える耐久性が重視され、屋内では視認性やデザイン性、周囲との調和がポイントになります。

ここでは、屋外型と屋内型それぞれの特徴と導入時の注意点を解説します。

屋外型

屋外型デジタルサイネージは、高輝度・防水・防塵設計を備えた耐候性の高いモデルです。

直射日光下でも映像が明瞭に見えるよう、輝度は2,000〜5,000cd/㎡以上が一般的。

風雨や気温変化にも対応できるよう筐体は密閉構造となっており、空調やヒーターを内蔵したタイプもあります。

駅前・商店街・スタジアム・屋外イベントなど、長時間稼働や遠距離からの視認が求められる環境に最適です。

導入時は、設置場所の電源・通信環境に加え、日照条件や歩行者の視認距離を考慮することが重要です。

屋内型

屋内型デジタルサイネージは、施設内や店舗、オフィスなどで情報掲示・販促を目的に設置されるタイプです。

屋外型に比べて輝度は控えめですが、その分消費電力が少なく、デザイン性・解像度に優れています。

タッチパネルやスタンド型などバリエーションも豊富で、店舗の販促映像、オフィスの社内掲示、病院・学校での案内表示など、幅広い業種・施設で導入が進んでいます。

屋内型を選ぶ際は、設置スペースや表示目的、来訪者の視線高さに合わせてサイズ・輝度を最適化することで、より効果的な情報発信が可能になります。

デジタルサイネージの種類別に導入費用を紹介

デジタルサイネージの導入費用は、配信方法・ディスプレイの種類・設置環境・運用規模によって大きく異なります。

ここでは代表的な配信方式・ディスプレイ別の相場感と、短期イベントなどで活用できるレンタル費用の目安を紹介します。

初期費用だけでなく、運用コストやメンテナンス費用を含めて検討するようにしましょう。

配信方法別導入費用の違い

配信方式ごとのおおよその導入コストは以下の通りです。

方式初期費用の目安特徴
スタンドアロン型約10〜30万円/台USB再生のみで最も低コスト。小規模店舗や展示会向け。
ローカルネットワーク型約30〜80万円/台拠点内LAN構築が必要。安定性・セキュリティに優れる。
クラウド型約20〜50万円/台+月額1〜3万円CMSで遠隔更新可能。多店舗・チェーン展開向け。
インタラクティブ型約50〜150万円/台タッチ・センサー対応。開発コストが高いが訴求力抜群。
ハイブリッド型約80〜200万円/台高信頼・高安定の大規模向け。交通機関や商業施設に最適。

クラウド型やハイブリッド型は、月額利用料(CMS・サーバー費用)が発生するため、長期運用を想定したコストシミュレーションが重要です。

ディスプレイ別導入費用の違い

ディスプレイの種類による相場は以下の通りです。

ディスプレイ種類初期費用の目安主な利用環境
LEDディスプレイ約100〜500万円以上屋外・大型ビジョン・イベント
液晶ディスプレイ約20〜60万円/台屋内・店舗・オフィス・公共施設
マルチディスプレイ約80〜200万円以上駅・空港・商業施設・ショールーム
電子POP約2〜10万円/台店舗棚・レジ横・売り場

LEDは高輝度で耐久性が高い分コストも高め、液晶は導入しやすくバランス型、電子POPは少額から始められる販促特化型です。
導入目的や設置環境に応じて、投資対効果(ROI)を意識した選定が求められます。

デジタルサイネージをレンタルする場合の費用

短期イベントや展示会などでは、購入よりもレンタルで導入する方法もあります。
レンタル費用の目安は以下の通りです。

種類レンタル費用の目安期間
液晶スタンド型(43〜55インチ)約3〜10万円/日1日〜1週間程度
大型LEDビジョン約20〜50万円/日イベント・屋外広告向け
タッチパネル型約5〜15万円/日展示会・体験型ブース向け

レンタルは初期投資を抑えられる一方、長期利用では購入より割高になる場合があります。導入目的が短期イベントか、恒常的な情報発信かによって、購入とレンタルを使い分けることがポイントです。

デジタルサイネージの導入の流れ

デジタルサイネージを効果的に運用するためには、目的設定から設置・運用・効果測定までを計画的に進めることが重要です。

単に機器を設置するだけでは成果が出にくく、配信方法やディスプレイの種類、表示コンテンツの設計までを一貫して検討する必要があります。

ここでは、一般的な導入の流れを5つのステップに分けて紹介します。

①目的の整理と導入計画の立案

まずは、サイネージを導入する目的と期待する効果を明確にします。
販促・集客・社内情報共有・案内表示など、目的によって最適な機器や配信方式が変わります。
この段階で「誰に・どんな情報を・どのタイミングで届けたいのか」を整理しておくことで、後の機器選定やコンテンツ制作がスムーズになります。

②設置環境の調査と機器選定

次に、設置場所の電源・ネットワーク環境・明るさ・視認距離・動線を確認します。
屋外であれば防水・防塵・高輝度性能が必要になり、屋内であれば解像度やデザイン性が重視されます。
この情報をもとに、配信方法(スタンドアロン型・クラウド型など)とディスプレイ種類(LED・液晶など)を決定します。

③コンテンツ制作と配信設計

設置環境が決まったら、ターゲットや時間帯に合わせたコンテンツ設計を行います。
映像や静止画、テキストなどを組み合わせ、訴求内容に適した表現方法を検討。
クラウド型サイネージを利用する場合は、CMS(コンテンツ管理システム)上で配信スケジュールを設定し、自動更新や多拠点配信の準備を整えます。

④設置工事と動作確認

機器設置では、電源・配線・ネットワーク接続・固定金具の設置などを専門業者が対応します。
設置後は、コンテンツが正常に再生されるか、スケジュール通り配信されるかを動作確認。
この際、運用担当者がCMS操作やトラブル対応方法を把握しておくと、導入後の安定運用につながります。

⑤運用開始と効果検証

運用開始後は、配信結果のデータをもとに効果を検証します。
視認率・来店数・売上などの指標を分析し、より効果的なコンテンツや配信時間帯を見直します。
クラウドCMSを利用すれば、ログ分析や遠隔更新も容易。定期的な改善サイクル(PDCA)を回すことで、導入効果を最大化できます。

デジタルサイネージの導入はプロテラスがおすすめ

デジタルサイネージの導入を成功させるには、機器選定から設置・運用・効果測定までを一貫してサポートできるパートナーの存在が欠かせません。
プロテラスは、40,000面以上の導入実績を持つデジタルサイネージの総合ソリューション企業として、あらゆる業種・施設の課題に応じた最適なプランを提案しています。

目的設計から運用支援まで一貫対応

プロテラスでは、単なる機器販売ではなく、導入目的の整理・配信設計・設置・運用支援までをワンストップで対応
販促・案内・業務効率化など、目的に合わせた最適なサイネージ活用をサポートします。初めての導入でも、専門スタッフが課題整理から伴走するため安心です。

自社開発サイネージCMS「SiG(シグ)」で誰でも簡単運用

プロテラスが提供する自社開発サイネージCMS「SiG(シグ)」は、ブラウザ上で簡単にコンテンツの登録・更新・スケジュール設定ができる管理システムです。
多拠点の一括管理や配信ログの確認にも対応しており、特別な知識がなくても運用可能。導入後のサポート体制も整っているため、安心して継続利用いただけます。

豊富な実績と全国対応サポート

全国の商業施設・オフィス・公共機関など、40,000面以上の導入実績を誇るプロテラス。関西万博「ファミリオン」や「東京コミコン」「大阪コミコン」など、大型イベントでのサイネージ導入も手がけています。
ショールームで実機を体験しながら検討できる環境も整っており、企画段階から導入後の運用までをトータルでサポートします。

スモールスタートから大規模展開まで柔軟に対応

レンタル・クラウド・オンプレミスなど、導入規模や予算に合わせた柔軟な提案が可能です。短期イベントから全国チェーンまで、あらゆる業態・目的に応じた最適なソリューションを提供。
「まずは1台から試したい」「自社運用を自動化したい」などのご相談もお気軽にお寄せください。

プロテラスなら、目的に応じた最適なデジタルサイネージの企画・設計・運用がワンストップで実現可能です。
導入をご検討の際は、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。

【まとめ】デジタルサイネージの種類

デジタルサイネージには、配信方法・ディスプレイの種類・設置環境によって多様なタイプがあります。
スタンドアロン型のように手軽に始められる方式から、クラウド型・ハイブリッド型のように大規模運用に対応した方式まで、目的や運用体制に応じた選定が重要です。

ディスプレイも、屋外で視認性を重視するならLED、屋内で情報量を重視するなら液晶、売り場での販促には電子POPなど、用途によって最適な選択肢は異なります。

導入前には、「どこで・誰に・何を伝えるのか」を明確にしたうえで、費用・運用方法・更新体制を総合的に比較検討しましょう。

プロテラスでは、目的設計から運用支援までをワンストップで対応し、40,000面以上の実績をもとに最適なサイネージ環境を提案しています。
これから導入を検討する企業の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

無料カタログ請求

製品・サービス資料ダウンロード

多彩なラインナップで業界ダントツの設置実績を誇る株式会社プロテラスの製品・サービスのカタログ・パンフレットをダウンロードいただけます。