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タッチパネル式デジタルサイネージとは?仕組み・用途・導入メリットをわかりやすく解説!

「店舗や施設の案内をもっと便利にしたい」「お客様にインタラクティブな体験を提供したい」
そんなニーズに応えるのが、タッチパネル式のデジタルサイネージです。

近年、非接触・セルフ操作の需要が高まるなか、タッチパネル対応のサイネージは、単なる情報表示を超えて“ユーザー参加型の情報発信ツール”として注目を集めています。
実際、商品検索・受付・予約・観光案内など、業種を問わず導入が進んでおり、「もう紙の案内板には戻れない」という声も少なくありません。

とはいえ、タッチパネルサイネージには通常のサイネージとは異なる設計や運用ノウハウが必要です。
「どんな機種を選べばいいの?」「操作性は?」「どんなコンテンツを映すべき?」
そうした疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

本記事では、タッチパネル式デジタルサイネージの特徴や活用シーン、導入メリットから注意点までを網羅的に解説。さらに、37,000面以上の導入実績を持つプロテラスが提供するソリューションもご紹介しながら、最適な導入方法をわかりやすくご案内します。

タッチパネル型デジタルサイネージとは?通常型との違い

タッチパネル型のデジタルサイネージとは、ユーザーが画面を直接操作できるサイネージのことを指します。従来の一方向の情報を映すだけのデジタル看板とは異なり、ユーザー自身が情報を選択・検索・体験できるのが最大の特徴です。

近年、感染症対策の観点から「非接触」「非対面」へのニーズが高まり、人を介さずに必要な情報を得られる手段としてタッチパネル式サイネージの需要が急速に拡大しました。

タブレットのような小型端末から、大型のスタンド型タッチディスプレイまで、設置環境に合わせた多様な形状が登場しており、店舗・施設・公共空間・イベント会場などあらゆるシーンで活用が進んでいます。

タッチパネル型デジタルサイネージと通常のサイネージとの違いとは?

通常のデジタルサイネージは、動画や画像を一方的に再生する掲示板のような存在ですが、タッチパネル型は“案内係”のように対話型の情報提供が可能になります。

たとえば、

  • 商品をカテゴリから探す
  • 地図上で店舗を選択する
  • キャンペーン情報を自分で切り替える

といった「自分で触って操作する」体験が可能になるため、情報の受け取り方に主体性が生まれ、記憶に残りやすい訴求が可能です。

しかし、タッチパネル型はただ機材を設置するだけでは機能しません。
「どのような情報を」「どういう順序で」「どんなボタン配置で」見せるかといったUI/UX設計が不可欠です。

適切に設計されていないと、「どこを押せばいいのかわからない」「反応が遅くてイライラする」といったユーザー体験の低下を招く原因になります。

つまり、タッチ対応にすることで得られるメリットは大きい反面、正しく設計・運用しないと逆効果になるという点も押さえておく必要があります。

タッチパネル式デジタルサイネージの活用シーンと導入事例

タッチパネル型のデジタルサイネージは、その操作性の高さから業種を問わず幅広い現場で活用されています。

ここでは、実際に導入されている代表的なシーンと、具体的な用途例をご紹介します。

店舗|商品検索や注文をその場で完結

アパレルや雑貨、家電量販店などでは、タッチ式のサイネージが売場にない商品を検索してそのまま注文する端末として活用されています。
たとえば、商品の在庫・サイズ確認から、ネット注文、QRコードでのEC誘導までを一画面で完結できるため、スタッフの負担軽減と売上拡大を同時に実現できます。

商業施設・自治体|フロア案内や観光情報を直感的に提供

大型施設や公共スペースでは、施設マップや観光情報の検索端末としての利用が増えています。
タッチ操作により、現在地から目的地までのルートを案内したり、多言語表示で訪日外国人への案内に対応したりと、誰でも使いやすい案内係の役割を果たします。

イベント・展示会|製品説明やブース案内に

展示会や企業ブースでは、来場者が自由に製品情報や動画を操作して閲覧できるインターフェースとして活用されています。
紙資料よりも視覚的に訴求でき、複数人で同時に見ることも可能なため、ブースの無人対応”としても重宝されています。

医療・教育|受付やセルフチェック

病院やクリニックでは、タッチパネルを使った受付システムや問診入力端末として活用され、待合室の混雑緩和や対面接触の低減に貢献。
また、学校や研修施設では、動画や教材コンテンツを自由に選んで学べデジタル掲示板としての役割も果たします。

タッチパネルサイネージの導入メリット

タッチパネル式のデジタルサイネージは、

  • 顧客側にとっての「使いやすさ・安心感」
  • 運営側にとっての「効率性・マーケティング価値」

の両面を高める、次世代型の情報発信インフラです。

単なる表示機ではなく顧客体験の質を高め、業務効率化や売上向上にもつながります。

ここでは、導入によって得られる代表的なメリットを3つに絞ってご紹介します。

1. 顧客の利便性を高め、満足度を向上できる

タッチパネルサイネージの最大の特徴は、ユーザーが能動的に操作できる体験型の情報取得が可能になる点です。

従来の静的なポスターや自動再生型のサイネージでは、情報の受け取りが一方通行になりがちでしたが、タッチパネル対応にすることで、自分が見たい情報にアクセスする行動が促されます。

たとえば、

  • 小売店舗では、商品ジャンルやサイズ、在庫状況を検索してすぐに確認
  • 商業施設では、目的の店舗までのフロアマップを自分で選んで確認
  • 飲食店では、メニューを選択し、そのままオーダーまで進行可能
  • 医療機関では、受付や問診をスムーズにセルフ入力

このように、ユーザー自身が必要な情報をストレスなく得られる環境は、待ち時間の短縮・迷わない導線設計・顧客満足度の向上に直結します。

また、他の人に聞きにくい情報を自分で探せるという心理的な安心感も提供でき、特に外国人観光客や高齢者など、多様な利用者層にとってわかりやすいアイテムとなります。

2. 非接触・非対面での対応が可能

新型コロナウイルスの影響以降、店舗や施設における非接触・非対面型の接客・案内ニーズが急激に高まりました。タッチパネルサイネージは、そうした流れにいち早く対応できるツールです。

  • スタッフと直接やり取りせずに情報を取得
  • 質問・誘導対応の省人化による業務効率化
  • 紙媒体の削減によるコスト・ゴミ削減効果

さらに、抗菌加工パネルや、非接触操作が可能な赤外線センサー対応モデルなども登場しており、公共施設や医療機関でも安心して導入できます。

とくに繁忙時間帯の受付業務や、海外対応が求められる観光施設などでは、多言語対応+非接触操作の組み合わせが非常に高く評価されています。

3. ユーザー操作ログをデータ活用し、販促や改善施策に転用可能

タッチパネルサイネージは、“どのコンテンツが、いつ、どのくらい見られたか”を可視化できるツールでもあります。
ユーザーの操作ログを分析することで、次のようなマーケティングデータとして活用できます。

  • 人気メニュー・商品カテゴリの把握
  • 時間帯ごとのアクセス傾向
  • 操作フローの離脱ポイント
  • 地域別・拠点別の反応傾向

これらのデータを活かして、訴求内容の最適化・動線改善・販促戦略の強化といったPDCAサイクルを回すことが可能です。
つまり、タッチパネルサイネージは「広告」や「案内」をするだけでなく、“その反応を測定し、次の施策につなげられる”ビジネスツールとしても活用できるのです。

タッチパネルサイネージを導入する際の注意点・比較ポイント

タッチパネル式デジタルサイネージを導入するにあたり、「とりあえずタッチできるモニターを導入すればOK」と思っていると失敗するケースが少なくありません。
タッチパネルサイネージは、通常のデジタルサイネージよりも検討すべき要素が多く、導入後の運用・メンテナンスまでを見据えた設計力が求められます。

この章では、後悔しないための選定ポイントや、導入時に見落としがちな注意点を4つの軸で詳しく解説します。

1. 設置環境に適した機種・仕様の選定が導入成功の第一歩

タッチパネルサイネージの最適な機種は、設置場所・利用目的・想定ユーザー層によって大きく異なります。
以下の観点をもとに、目的に合った機種を比較・選定することが重要です。

  • 屋内設置 or 屋外設置か:屋外では防塵・防水性能(IP65等級)や、直射日光下でも視認できる高輝度モデル(2500cd/㎡以上)が必須です。
  • 表示サイズ・解像度:カウンターに置く小型タイプ(10~22インチ)から、フロア設置の大型モデル(32~75インチ)まで、利用シーンに合わせて選択。
  • 設置方式との整合性:壁掛け、スタンド型、自立型、埋め込みなど、設置工法との相性にも注意が必要です。
  • 耐久性・連続稼働性能:公共施設や交通機関では、365日24時間連続使用に耐えうる業務用ディスプレイの選定が必須です。

「見た目がスマートだから」という理由だけで家庭用タッチディスプレイを選ぶと、業務使用で故障リスクが急増します。長期運用前提であれば、法人向け機材の選定が基本です。

2. タッチUI設計の質が“使われるかどうか”を左右する

タッチパネルサイネージは、ユーザーが触って初めて価値が生まれるツールです。
そのため、ただ操作できるだけでは不十分で、直感的に使いやすく、迷いなく目的を達成できるUI設計が不可欠です。

【チェックすべきUI/UX設計要素】

  • ボタンサイズや配置:高齢者や子どもも使える“押しやすさ”が重要
  • 画面遷移数:1画面で完結しない場合、3クリック以内で目的に到達できる設計が望ましい
  • 誘導性のあるデザイン:「次へ」「戻る」など操作ナビゲーションを明確に表示
  • 多言語・視覚支援対応:訪日外国人や視覚弱者にも配慮し、ピクトグラムや音声ガイド導入を検討

「ボタンが小さすぎて押しにくい」「戻る操作ができない」「読みにくいフォントで離脱が増えた」など、UI設計のミスが“使われないサイネージ”を生んでしまうケースが多発するため、事前に様々な人にレビューをもらうといいでしょう。

3. CMSの有無で運用効率が大きく変わる

タッチパネルサイネージは導入して終わりではなく、継続的に中身(コンテンツ)を更新・管理することが重要です。
その中核を担うのがCMSの導入です。

CMSがない場合、1台ずつUSBで更新する手間が発生し、複数拠点での一括管理が不可能になります。
逆にCMSがあれば、以下のような運用が実現できます。

  • 複数拠点・端末に対して一括でコンテンツ更新・配信スケジュール設定
  • 本部から各店舗のコンテンツ状況をリアルタイムで確認・管理
  • 臨時休業などの突発的な情報変更にも即時対応
  • コンテンツ配信ログやユーザー操作ログの取得・分析

プロテラスが提供するクラウド型CMS「SiG(シグ)」は、

  • WEBブラウザから簡単操作
  • スケジュール配信や複数端末管理に対応
  • 多言語表示、動画・画像・テキストなどマルチコンテンツに対応

といった特徴を備え、タッチパネルサイネージとの親和性も抜群です。

4. 導入後のサポート・保守体制の確認は必須

最後に忘れてはならないのが、導入後の保守・運用支援の体制が整っているかです。

特にタッチパネルはユーザーが直接触れるため、故障・誤操作・システムトラブルのリスクが通常のサイネージよりも高くなります。

【確認すべき保守ポイント】

  • 機材故障時のオンサイト対応があるか?
  • コンテンツの更新・操作に関する運用サポートが受けられるか?
  • 担当者変更や拠点追加時のトレーニング支援があるか?
  • 定期点検・稼働チェックなどの予防保守が組み込まれているか?

「現場スタッフが触ってフリーズ」「アップデート時に表示が崩れた」「CMSにログインできない」など、よくあるトラブルにすぐに対応できる体制があるかは、選定の大きな基準です。

プロテラスがデジタルサイネージの導入時に選ばれる理由

デジタルサイネージの導入には、「機材さえそろえれば終わり」ではなく、目的設計・コンテンツ設計・運用設計の3つが揃って初めて効果が出るといわれています。
プロテラスは、企画から設置、コンテンツ制作、運用支援まで一貫して対応できるパートナーとして、数多くの法人企業・自治体に選ばれてきました。

37,000面以上の圧倒的な導入実績

プロテラスは、これまでに累計37,000面を超えるデジタルサイネージの導入を支援してきました。
業種も規模も多岐にわたり、

  • 商業施設・飲食店
  • 教育機関・医療機関
  • 行政施設・交通インフラ

といったあらゆる法人・団体をカバー。
小規模な個人店舗から、全国展開する大手チェーン、本社ビルや大型イベント会場まで対応してきたからこそ、業界ごとの課題や成功パターンに精通しています

たとえば、2025年に関西で開催される大型イベントの家族向けエリアでは、プロテラスの円筒型LEDビジョンが採用され、360度どの方向からでも視認可能な特殊サイネージが話題を集めました。
数万人規模の来場者が集まるなか、情報発信の中心装置として空間全体の印象を左右する重要な役割を果たしました。

コンテンツ制作からCMS運用までワンストップで対応

サイネージは「何を表示するか」が最も重要です。
プロテラスでは、店舗の販促映像や施設案内、ブランディング動画、多言語対応コンテンツまで、企画から制作・運用までを社内一貫体制で支援しています。

  • コンテンツのスケジューリング
  • 定期更新作業
  • CMSの操作支援
  • 拠点ごとの表示切り替え

など、導入後も伴走型で運用サポートを続ける体制があるからこそ、継続的に成果を出す運用が可能になります。

レンタル・クラウド対応でスモールスタートにも最適

「まず1台だけ」「イベントで数日だけ使いたい」といったニーズにも柔軟に対応できるのが、プロテラスのもう一つの強みです。

導入初期のハードルを下げながら、将来的な多店舗展開や複数拠点連携にもスムーズにスケールできるよう、システム構成も最初から柔軟に設計されています。

全国対応×ショールーム完備で実物を見て選べる

デジタルサイネージは「画面サイズ」「輝度」「設置環境による見え方」で印象が大きく変わるため、実機を見て選べる環境は安心感につながります。

プロテラスでは、全国各地にショールームを設置しており、

  • 屋外用ディスプレイの輝度比較
  • デザイン性や設置イメージの確認
  • 実際の表示コンテンツ例の視聴

など、導入前に実物を確認しながら相談できる体制を整えています。
また、全国に拠点があるため、導入後のトラブル対応や運用相談も迅速に対応できるサポート体制を整備しています。

誰でも簡単に使える自社開発CMS「SiG(シグ)」を提供

SiG(シグ)は、プロテラスが独自開発したクラウド型のCMSです。
専門知識がなくても直感的に使えるUIで、現場スタッフでも簡単に操作できます。

たとえば、

  • 飲食店スタッフがその日の「売り切れ」情報を即時反映
  • 映画館で事前登録した上映スケジュールを自動表示
  • 複数店舗のコンテンツを一括管理・更新

といった現場目線の利便性と、経営層が求める管理効率の両立を実現しています。

また、クラウド型のため、どこにいてもインターネット環境さえあれば更新可能で、時間や場所に縛られない柔軟な運用が可能です。

タッチパネルサイネージの導入検討時によくある質問

小規模店舗や1台だけの導入でも対応してもらえますか?

はい、1台からでも導入可能です。
プロテラスでは、スタンド型の設置工事不要モデルや短期レンタル対応の機種も取り揃えており、カフェ・サロン・小売店などの小規模事業者様にも多くご利用いただいています。
また、初期費用を抑えて始めたい方向けにクラウドCMSでのスモールスタートもご提案しています。

屋外や不特定多数が利用する場所でも設置できますか?

防水・防塵規格(IP65以上)に対応し、直射日光下でも視認性を保つ高輝度ディスプレイ(2500cd/㎡以上)をはじめ、耐衝撃・耐熱対応モデルなど、使用環境に応じた提案が可能です。
また、抗菌仕様や非接触操作タイプもご相談いただけます。

タブレット端末との違いは何ですか?

業務用タッチパネルサイネージは“連続使用・高耐久・大型表示”に特化しています。
一般的なタブレット端末は家庭用を想定しており、24時間稼働・屋外設置・高頻度操作には不向きです。
一方、タッチパネルサイネージは、

  • 大画面・高輝度表示で視認性が高い
  • 長時間稼働に耐えるファンレス設計
  • 専用筐体で安全な設置・盗難防止が可能
    といった特徴を持ち、不特定多数のユーザーが触れる業務利用に最適化されています。

CMSを使って複数拠点の配信をまとめて管理できますか?

はい、自社開発のクラウドCMS「SiG(シグ)」で一括配信が可能です。
ブラウザ上で複数拠点を一元管理でき、スケジュール配信・店舗別表示切替・緊急情報の即時反映などに対応。
実際に全国展開する企業様でも、本社から全国の店舗へ同時にコンテンツ更新を行う運用がされています。

タッチパネルサイネージで顧客体験を進化させるなら、プロテラスに相談を

タッチパネル式デジタルサイネージは、情報をただ表示するだけでなく、ユーザー自身が操作することで、能動的に情報を取得できる“体験型の情報発信ツール”として注目を集めています。
店舗や施設の利便性を高めるだけでなく、業務の効率化やブランド価値の向上にも貢献する、非常に汎用性の高いソリューションです。

しかし、導入を成功させるにはいくつかの課題をクリアする必要があります。たとえば、設置環境に適した機材や設置方式の選定、直感的に操作できるUI設計やCMSの構築、複数拠点・複数端末の一括管理体制の整備、そして万が一のトラブルに備えた保守・サポート体制など、検討すべき要素は多岐にわたります。

こうした導入前後のすべての課題に対し、企画から設計、機器手配、コンテンツ制作、配信管理、そして運用サポートまでを一貫して対応できるのが、プロテラスの大きな強みです。

「本当に使えるタッチサイネージを導入したい」「問い合わせや案内をもっとスマートにしたい」
そうお考えの方は、ぜひ一度、プロテラスへご相談ください。
導入目的や課題に応じて、最適な構成と見積もりをご提案いたします

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