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床面LEDビジョンとは?価格や仕様、活用事例を徹底解説
床に設置できる「床面LEDビジョン」は、ライブ演出や商業施設、展示会などで注目を集めている最新の映像デバイスです。
耐荷重や防滑性に優れ、人が歩いたり乗ったりできる仕様のため、空間全体を映像で演出することが可能です。
本記事では、床面LEDビジョンの特徴から価格相場、活用事例、導入時の注意点までわかりやすく解説します。
床面LEDビジョンとは?

床面LEDビジョンは、床に直接設置して映像を表示できる特殊なディスプレイです。通常のLEDビジョンと異なり、歩行や乗り物の荷重に耐えられる設計(耐荷重2,000kg/㎡以上)が施されており、人や車が乗っても安全に使用できます。また、防滑加工や保護パネルによって滑りにくく、イベントや商業施設でも安心して活用可能です。
さらに、単に映像を表示するだけでなく、人の動きに反応するインタラクティブ機能を搭載できるモデルもあり、体験型コンテンツや演出に強みを発揮します。防水・防塵性能(IP65/IP54)を備えているため、屋内外を問わず幅広い用途に対応可能です。
ここでは通常のLEDとの違いや、採用される設置場所について整理しながら、その特徴を理解しましょう。
通常のLEDビジョンとの違い

一般的なLEDビジョンは壁面や屋外看板に設置され、主に視認性や広告効果を目的としています。一方で床面LEDビジョンは、人が直接「乗る・歩く」ことを前提に作られている点が大きな違いです。
パネル表面には強化ガラスやアクリル素材を用い、映像表示だけでなく耐久性や安全性を確保。視覚的なインパクトに加え、足元から映像が広がる没入感を提供できるため、イベントや体験型コンテンツに多用されています。
床面LEDビジョンの設置場所

床面LEDビジョンは、床材として安全に使えるよう特別設計が施されています。
- 耐荷重:数百kg/m²対応のモデルもあり、人や什器だけでなく車両が乗るケースにも対応。
- 防滑性:滑りにくい表面加工でイベントや商業施設でも安心。
- 保護パネル:透明パネルで映像を守りつつ、摩耗や衝撃にも強い仕様。
こうした設計により、屋内ステージやイベント会場、商業施設など多様な場面で活用されています。
ライブや展示会では床演出で没入感を、商業施設では通行体験そのものをコンテンツ化できるなど、安全性と演出性を兼ね備えた媒体として注目されています。
床面LEDビジョンのメリット

床面LEDビジョンは床全体をスクリーンとして活用することで、従来の壁面演出にはない迫力や没入感を提供できます。
ここでは、演出面・集客面・体験面における導入のメリットを紹介します。
360度からの視覚演出が可能
床をスクリーン化することで、従来の壁面や天井だけでは得られない立体的な映像演出が可能になります。
観客や来場者は周囲だけでなく足元からも映像に包まれるため、空間全体の没入感が大幅に向上します。ライブやイベントでは、アーティストの演出やステージの一体感を強調する効果が期待できます。
映像とのインタラクション
一部の床面LEDビジョンはセンサーと組み合わせることで、歩いたり触れたりすると映像が変化する「インタラクティブ演出」が可能です。
来場者が参加者となり、体験そのものがコンテンツになることでSNS拡散や話題化につながりやすくなります。展示会や商業施設では、エンターテインメント性と情報発信を同時に実現できます。
ブランド演出や集客効果
足元から映像が広がる体験は強い印象を残し、施設やイベントのブランディングに直結します。通行人や来場者に「記憶に残る体験」を提供することで、集客効果や再訪率向上にもつながります。
また、企業やブランドの世界観をダイレクトに伝える空間演出としても有効です。
床面LEDビジョンの価格相場

床面LEDビジョンの導入を検討する際に気になるのが「費用感」です。
費用は主に、次の4つによって左右されます。
ピッチ数:数値が小さいほど高精細で価格も高くなる。
サイズ:大型案件は導入費用が高額に。
耐久仕様:防水・耐荷重など特殊加工を施すとコストアップ。
設置工事:床下構造の補強や配線工事が必要になる場合は工事費用も加算。
ここでは購入とレンタル、それぞれの相場や費用を左右するポイントについて解説します。
床面LEDビジョンの購入価格(1㎡あたりの参考単価)はいくら?
床面LEDビジョンの導入価格は、仕様やピッチ(LED間隔)、耐荷重性能によって幅があります。
一般的には 1㎡あたり20万〜40万円前後 が目安とされ、常設の大規模案件では数百万円〜数千万円規模になることもあります。
高精細タイプや屋外対応タイプを選ぶと、さらに価格は上がる傾向があります。
レンタル価格の目安(イベント使用/短期利用)とは?
イベントや展示会などで短期利用する場合はレンタルが可能です。
相場としては 1日あたり数万円〜十数万円 が目安で面積や日数に応じて変動します。
ステージや商業イベントでのスポット利用では、購入よりもレンタルの方がコストを抑えやすいです。
床面LEDビジョンの仕様・設計ポイント

LEDビジョンを床に設置するためには、耐荷重・防滑性・パネル交換性など特有の仕様が求められます。
プロテラスでは、2種類のピクセルピッチでインタラクティブ機能があるタイプとないタイプを用意しています。
代表的な製品仕様や設計上の注意点を見ていきましょう。
目的に合わせてピッチ・サイズ・輝度を決める
床面LEDビジョンは、壁面用と同じく「ピッチ(LEDの間隔)」が映像の精細度を決めます。
イベントや演出用途では P3.9mm〜P6mm が一般的で、近距離で見ても滑らかな映像を実現できます。サイズはモジュールを組み合わせる方式のため自由度が高く、必要に応じて数㎡から大規模ステージまで対応可能です。
輝度は屋内用途なら 1,000〜2,000cd/㎡ 程度が主流で、鮮やかな発色と視認性を確保できます。
耐荷重や防水性能を確認する
床に設置するため、耐荷重性能は非常に重要です。
多くの製品は 500〜1,000kg/m² 程度の荷重に耐えられる仕様で、人が乗るのはもちろん、大型什器や車両が乗るケースにも対応可能です。
また、屋外利用や水濡れが想定される環境では IP65クラスの防水・防塵性能を備えた製品が推奨されます。
メンテナンス・交換性も重要視する
運用時の利便性を考慮し、床面LEDビジョンはモジュール単位で交換可能な設計になっているものが一般的です。
万一の故障やパネル割れにも迅速に対応できるため、イベントや常設施設でも長期的に安心して運用できます。
さらにフロントメンテナンス対応モデルを選ぶことで、設置後の修理作業を簡便化できます。
床面LEDビジョンで使われるアイテムとその活用事例
床面LEDビジョンはイベントやライブ、商業施設などで使われます。
ここでは実際の床面LEDビジョンの商品やどのような場面で特に効果を発揮するのか、イメージを膨らませられるよう整理します。
商業施設での体験型プロモーション

商業施設やショッピングモールでは、床面LEDビジョンを用いたプロモーションが注目されています。
来場者が映像の上を歩くとインタラクティブに反応する仕組みを取り入れることで、「体験そのものが広告になる」演出が可能です。
防滑・耐荷重仕様で安全性を確保しつつ、SNS映えする体験を提供できるため、集客効果や話題化につながります。
イベント会場・展示会での没入型演出

参考:KinglyLED
床面LEDビジョンは、展示会や大型イベントで「足元からの演出」を取り入れるケースに最適です。
特にPDFで紹介されているような 耐荷重2,000kg/㎡以上の仕様 であれば、大勢の来場者が歩いても安心。
映像とセンサーを組み合わせた体験型ブースにすることで、来場者の記憶に残るインパクトを与えられます。
エンターテインメント空間での演出強化

参考:LG
ライブステージやアミューズメント施設では、床面LEDを導入することで迫力ある演出を実現できます。
アーティストやパフォーマーの動きに合わせて床映像が変化することで、背景や照明と一体化した没入空間を構築可能です。
特に72〜91mmの高さ調整ができる仕様はステージ設計の自由度を高めます。
床面LEDビジョンを導入する際の注意点

導入にあたっては、設置環境や保守体制の確認が欠かせません。
ここでは、失敗しないためのチェックポイントをまとめます。
安全性確保のため目的に合わせてアイテムを選ぶ
- 耐荷重性能(2,000kg/㎡以上推奨)を確認し、多人数が乗っても安心できるかチェックする
- 防滑加工や表面素材の仕上げを確認し、歩行時の転倒リスクを防ぐ
- 屋外や水気の多い場所では、防水・防塵性能(IP65以上)を備えたモデルを選ぶ
床面LEDビジョンは「人が直接歩く場所」に設置されるため、安全性が最重要ポイントです。
特にイベントや商業施設では不特定多数が利用するため、耐荷重・防滑・防水の3点セットを満たしているかが導入可否の分かれ目になります。
設置環境と施工条件のすり合わせが必要
- 床下構造:重量や配線に対応できるかを確認。必要に応じて補強工事を行う
- 高さ調整:製品によって72〜91mm程度の高さ調整が可能。動線設計と合わせて検討
- 視認性:照明環境や視線位置に応じて適切なピッチ・輝度を選定
床面LEDは通常の壁面ビジョンよりも施工条件に左右されやすいのが特徴です。
床下の構造強度・配線の取り回し・通路の高さ調整といった細かい要素まで考慮しないと、導入後の運用に支障をきたす可能性があります。
コストと運用面が高くなりがち
- 購入価格:1㎡あたり20万〜40万円が目安。大規模案件は数百万円規模になることも
- レンタル価格:イベント用途なら1日あたり数万円〜十数万円が目安
- 運用:モジュール交換やフロントメンテナンスに対応できる製品を選ぶと安心
床面LEDは特殊設計のため、一般的なLEDビジョンより導入コストが高くなりがちです。
常設であれば長期的な投資対効果(ROI)を見積もる必要がありますし、短期イベントならレンタルの方が費用効率が高い場合も多いです。
また、運用時のメンテナンス性も見逃せない要素で、モジュール交換が容易かどうかは稼働率に直結します。
床面LEDビジョンを検討しているならプロテラスにお任せ!
プロテラスでは、床面LEDビジョンをはじめとする各種LEDソリューションを、販売・レンタルの両方で提供しています。短期イベントでの導入から、商業施設やショールームへの常設まで、幅広いニーズに対応可能です。
また、全国に支店・拠点を展開しているため、企画から施工、運用サポートまでワンストップで対応できるのも大きな強みです。現地調査や設計提案、導入後のアフターフォローまで安心してお任せいただけます。
床面LEDビジョンの導入を検討している企業様は、ぜひ一度プロテラスへご相談ください。お客様の目的や予算に合わせ、最適なプランをご提案いたします。
まとめ|床面LEDビジョンで空間演出を進化させよう
床面LEDビジョンは、壁面ディスプレイにはない 「足元からの映像演出」 を可能にし、商業施設・イベント・エンタメ空間などで強力な体験価値を生み出します。
耐荷重や防滑、防水といった安全性を確保しつつ、インタラクティブ性や没入感を演出できるため、集客やブランド訴求に直結するのが大きな魅力です。
導入にはコストや施工条件の検討が欠かせませんが、適切な仕様を選べば、空間全体を進化させる次世代の演出ツールとして活躍します。
今後も床面LEDビジョンは、プロモーションや空間デザインにおける重要なソリューションとして広がっていくでしょう。
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